横浜市で希望する妊婦さんのPCR検査を公費で実施開始です。

カンガルーの会で、コロナ渦の中、希望する妊婦さんに無料でPCR検査を!と署名活動を行いました!
背景には当時、発熱などの症状がなければ検査をしてもらえなかったこと、症状があっても複数の条件がなければ検査をしてもらえなかった。そして妊婦さんが里帰り分娩を断られたり、実家から親に来てもらうこともできなくなるなど、出産時や産後の支援を受けられなくなったことがありました。検査をしてもらえない、移動もできない。そんな妊婦さんの状況をみての活動でした。
約2週間の短期間で多くの署名を集め厚労省に提出しました。
今回、横浜市で希望する妊婦さんに検査が無料で実施できるようになったので、その内容を一部説明します。

①「不安を抱える妊婦への分娩前検査」はかかりつけ産婦人科と相談し、本人が希望する場合に費用を補助する検査です。PCR検査などが実施可能な検査医療機関に検査を委託して実施します。

②検査の対象者(下記をすべて満たす妊婦)
 ・横浜市に住民票がある、もしくは居住実態のある妊婦(里帰りのために市内
  に居住している妊婦も含む)
 ・神奈川県内で出産予定で横浜市内の検査医療機関に受診が可能
 ・検査時に発熱などの感染を疑う症状がない
 ・新型コロナウイルスに対する強い不安を抱えている
 ・事前にかかりつけ産婦人科(主治医)から検査説明にすべて同意している
*濃厚接触者など健康保険が適用となる検査は対象にならない

③検査の実施時期
 分娩予定日の2週間前

④検査の回数
 1分娩につき1回のみ

⑤検査方法 
 鼻咽頭ぬぐい液もしくは唾液を用いた検査、LAMP検査および抗原定量検査

⑥検査場所は受診時に説明

などとなっています。①の説明から、妊婦さんが希望しても助産院からの紹介はできないことがわかります。嘱託医に希望することになります。

検査の同意書を読むと少し恐いような感じもうけますが、まずは希望すれば検査ができるようになったことは大変良かったです!それも無料です。
検査に関しては色々な意見があると思いますが、結果や評価はこれから現れると思います。そして陽性になった妊婦さんへの対応も今のように帝王切開になったり、母児分離になったりが良いのかという事も今後問われていくと思います。
これからもまだ続くコロナウイルスに、できるだけ妊婦さんや育児する人たちが困らないようにカンガルーの会とバースあおばは考え、行動したいと思います。

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